ロバが行き交う路地を歩く、ギリシャ「イドラ島」

人口は約3000人、エーゲ海東南部のペロポネソス半島に位置する「イドラ島」。
アテネ・ピレウス港から定期船で約2時間の、美しい小さな島です。
出迎えてくれたのは、この島の人とともに暮らすたくさんのロバやラバたち。
イドラ島は車やバイクの乗り入れが禁止されているため、ロバとラバが唯一の交通手段なのだそうです。
港近くの小さなビーチで泳ぐ人、
岸沿いのカフェで景色を眺めながらのんびり昼下がりを過ごす人、
ロバに荷物を乗せ坂道を登るおじさん、
ここでは当たり前の風景も、その一つひとつがとても尊いものに感じられます。

そんな美しいイドラ島にも、暗い歴史がありました。
19世紀にギリシャがオスマントルコから独立する際、先頭に立って戦ったのが、この島の人たちだったそうです。
海に向けた大砲が、今でもあちらこちらに残っています。
また、18〜19世紀にかけ海上貿易で富を得た島の船主の大邸宅跡も見られ、
当時の富と権力をうかがい知ることができます。

かつての面影を吹き消すように、コバルトブルーの海と、どこまでも澄んだ紺碧の空が、視界を覆います。
空気までも染めてしまうかのようなこの青さは、車のない島だから、
ただそれだけの理由ではないのではないか…
またいつかこの島を訪れたとき、もしかしたら、その答えが見つかるかもしれません。

 

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