メルボルン最古のカフェ「ホープトンティールーム」

オーストラリア、メルボルンで最もエレガントなアーケードと呼ばれるブロックアーケードに、
19世紀から営業を続ける由緒あるカフェがあります。その名は「ホープトンティールーム」。
もともとは、ビクトリア州の女性労働組合のためのティールームとしてオープンしたカフェで、
創始者である「ホープトン」の名前を冠したのだとか。

店内は全面にウィリアム・モリス調のツタ柄があしらわれ、ほぼ緑一色。日本ではなかなか見られない装飾です。
ショーケースや棚には、ところ狭しとケーキや紅茶が並びます。
紅茶の種類は驚くほど多く、イギリス文化のなごりが垣間見られます。
オーダーしたオーガニック野菜を使ったグリルドチキンサラダは、マンゴの甘みが越妙でした。

どれくらいの時間が過ぎたのか、
ノスタルジックな気分に浸りながらいただくお料理、香り高い紅茶、そしてその空間は、
一種の魔法のようでもありました。

あらゆるものが目まぐるしく変わる世の中で、こうして変わらぬ時を刻むカフェがある。
またメルボリンを訪れたら、もう一度この時間に戻りたい、
そんなことを思わせてくれる、とても素敵なカフェでした。

 

 

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