カトリックの総本山「バチカン市国」を訪ねて

国全体が世界遺産に登録されているバチカン市国。
ローマ北西部に位置していますが、ここはイタリアではなく、パスポートの要らない世界最小の独立国家です。

ローマにあるテルミニ駅から7つ目のオッタヴィアーノ駅で降り歩いて行くと、
やがてカトリック教会の総本山「サン・ピエトロ大聖堂」が見えてきます。
セキュリティチェックを受け中へ入ると、テレビで目にする、あの「サン・ピエトロ広場」が広がっています。
楕円形の列柱回廊が左右に広がり、140体の聖人像が柱の上から見下ろしています。
回廊の中央に立ち見渡していると、神様の両腕に包まれているような、不思議な安堵感を覚えます。

ローマ教皇を選出するコンクラーヴェが行われるバチカン宮殿内に建てられた「システィーナ礼拝堂」の内部は、
見事なフレスコ画が天井と壁一面に描かれていて、創世記からキリスト最後の晩餐までの情景を鑑賞することができます。
ここはローマ教皇を選出するコンクラーヴェが行われる礼拝堂で、
大勢の見学客がいるにも関わらず、人の話す声がまったく聞こえません。
神聖な空気を、静寂の中で一人ひとりが感じとっているのでしょう。

その先にある「サン・ピエトロ大聖堂」は、多くの信者が祈りを捧げる場所です。
キリスト教徒ならずとも思わず祈りたくなる、神聖で重厚な雰囲気が漂っています。
さらに奥に進むと、ミケランジェロの代表作「ピエタ」が姿を現します。
はりつけの刑に処されたのちに十字架から降ろされた
イエス・キリストを抱く聖母マリアの姿を彫り出した、かの有名な大理石彫刻です。
息子の亡骸を抱く聖母マリアの悲しみや嘆きは、
今もこれからも、永遠に、ここバチカンを訪れる人々の心に、言い知れぬ感情を呼び起こすのでしょう。

 

 

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